8月29日(月)に大阪市内の中学校で食育イベント「KIDS & FOOD ARE OUR FUTURE」を開催しました。
今年度の「ダイナースクラブ フランスレストランウィーク2022」のフォーカスシェフでもあり、神戸の人気フレンチ「SETTAN AUBERGE A NORD KOBE」(セッタン オーベルジュ・ア・ノール・コウベ)のオーナーシェフ吉田繁雄氏と、シェフが信頼を寄せる神戸の生産農家「すまいるふぁーむ」の藤本耕司氏にご登壇いただき、フードロスや地産地消、フードマイレージなどサステナブルな活動を子供たちにご紹介。

会場となった大阪市立桜宮中学校の2年生の生徒さん30名が調理室にてイベントに参加。残りの生徒さんは各教室でそのライブ配信を視聴し、計108名が参加しました。本イベント開催にあたり同中学校との架け橋となっていただいた在京都フランス総領事ジュール・イールマン様が冒頭でご挨拶。「皆で協力して地球に優しい消費が出来るよう考えていきたい。今日は楽しみながらシェフのサスティナブルな取り組みを聞いていただきたいです」と語りました。

吉田シェフ コメント抜粋:
「例えば、北海道から大阪まで食材を運ぶためには1,700kmの距離をたくさんの燃料を消費して、特別な梱包をして、多くのエネルギー消費が必要となりますね。地元の農家さんの食材を積極的にレストランで使うことで、フレッシュな食材を手に入れながら環境の負担も減らし、農家さんの事業も継続することができるんです。野菜の皮を天日干しして出汁を取るなど、出来る限りロスを抑えた工夫をしています。僕のお店は山の中のレストランということもあり、野生のホタルもたくさんいるんですよ。川を汚さないように、洗い物の汚水を減らすよう気を付けています」

藤本氏 コメント抜粋:
「スーパーなどでは流通規格にあったものが選ばれるため、規格に合わないお野菜は廃棄されてしまう。自分のところでは、規格外のお野菜もお手頃価格で販売しています。流通期間を見越して、スーパーではかための品種が求められるが、直売所では野菜を育てる生産農家さんが本当に美味しいと思う状態で提供することができる。これは地産地消の魅力でもあると思うんです。ぜひ一度、地元の直売所に訪れてみてほしいですね!」

シェフたちの話に真剣に耳を傾ける生徒さんたちは、その後、各自のフードロス対策のアクションを考えました。「自分が消費できる量を買う」、「エコバックを持参する」、「大阪に近いところで作られたお野菜を買う」など、日々の生活の中で実践できるアイディアを発表いただきました。

藤本氏が手塩に育てたトウモロコシを使って吉田シェフが調理した冷製ポタージュが配られると、生徒さん皆さん満面の笑み。

ポタージュのカップとスプーンは燃やして畑の肥料にするため、食後に回収され、生徒さんたちには「芽が出る鉛筆」(使い終わったら土に埋めると発芽する鉛筆)がプレゼントされました。吉田シェフは「サステナブルというワードが一時的なのもので終わってしまわないように、とうもろこしを見る度に今日のことを思い出して欲しい」と最後に語りました。

ダイナースクラブ フランス レストランウィークは農林水産省が取り組むニッポンフードシフトの推進パートナーです!食品ロス削減国民運動に参加し、サステナブルなメッセージを発信します。10月は農林水産省が定める「食品ロス削減月間」です。

NIPPON FOOD SHIFT ニッポンフードシフト NO-FOODLOSS PROJECT 食品ロス削減国民運動

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