伝統と革新を象徴する日本酒モダンガストロノミーの競演。
2025年9月26日(金)、東京・虎ノ門ヒルズ「アンダーズ東京」にて、「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク」特別企画「ペアリングディナー」第二夜(日本酒)が開催されました。わずか12名限定のプライベート空間で、世界の美食家を魅了してきたデニス・カイパース氏が創造するコースと、公式パートナー・黒龍酒造による厳選の日本酒が織りなす、“日本の美”“ヨーロッパの技”上質なマリアージュをご堪能いただきました。

さらにこの夜は、黒龍酒造 代表取締役の水野氏(左)自らがディナーにご参加。各銘柄の背景や造り手の想いをで丁寧にご紹介されました。
デニス・カイパース シェフ(右)は、水野氏が語る日本酒の哲学に触発され、それぞれの銘柄に寄り添う料理を創作。日本とヨーロッパ、両文化の感性が響き合う特別な一夜となりました。

出演シェフ
ル・プレスティヌ東京 エグゼクティブシェフ:
デニス・カイパース(DENNIS KUIPERS)
アムステルダム「ザ ディラン」の二つ星レストラン「Vinkeles」で約16年エグゼクティブシェフを務め、33歳SVHマスターシェフ試験に合格。オランダ・マスターシェフ・ギルドのメンバーとして卓越した技を磨き、2023年より「ル・プリスティヌ東京」エグゼクティブシェフに就任。クラシカルな基盤に現代性を重ねる、精密かつ躍動感のある料理で知られる。

日本酒が導く滋味と香りの旅

シェフとペアリングパートナーの饗宴
黒龍酒造の特選キュヴェと共に、旬材を多層的に構成するデニス・カイパース氏のコースを、温度香り質感のコントラストで立ち上げる一夜。
発泡性日本酒から熟成酒、そして貴醸酒へと緩やかに移ろう流れが、料理の旨味の地平を広げました。

水野直人社長自らがペアリングの魅力を丁寧にご紹介。
その登場に、会場の参加者からは思わず「おーっ」と感嘆の声が上がり、会場が一気に華やいだ雰囲気に包まれました。

タラとジャガイモのクロケット

三陸産ムール貝のエスカベッシュ、アンチョビ、グリーンオリーブ、ベルベーヌ
爽やかな酸味のエスカベッシュが、クロケットのほくほくとした甘みを引き立てるアペリティフ。ハーブの香りが鼻腔を抜け、食欲を軽やかに呼び覚まします。

KOKURYU AWA 序|Kokuryu Awa Jo
繊細な泡が脂のコクを洗い、海のミネラル感と見事に同調。

グリーン・ミネストローネ

グリーンアスパラガス、エストラゴン、辻農園トマト/ハマグリ、ピスタチオ、キャビア
緑野の香りを閉じ込めた温かな一皿。ハマグリの滋味とキャビアの塩味が重なり、ピスタチオのナッティな甘みが余韻を丸く整えます。

KOKURYU AWA 序|Kokuryu Awa Jo
気泡のきめ細かさがスープのテクスチャーを崩さず、旨味を持ち上げるペアリング。

スイカの「ステーキ・タルタル」

七味、サワークリーム、フライドエシャロット
瑞々しい果肉に火入れのニュアンスを纏わせ、香辛料の刺激と乳酸の酸味で“タルタル”の錯覚を演出。遊び心の中に確かな構成力が光ります。

黒龍 石田屋|Kokuryu Ishidaya
熟成由来の重心の低い香味が、甘みとスパイスを包み込み、清冽な余韻へ。

ラビオリ

タラバガニ、グアンチャーレ/ツブ貝、アーモンド、タレッジョ、パセリ
海と山の旨味を重ねた濃厚なミッド。チーズの芳醇さと甲殻の甘みが一体化し、香草が輪郭を整えます。

黒龍 八十八号|Kokuryu No.88
張りのある酸と厚みがバランスを支え、余韻にアーモンドの香りが心地よく残る。

あか牛のメイン

パン味噌、ななつぼし/椎茸だし、季節のポトフ、キクイモ、ケール
穏やかな甘みの赤身に椎茸だしの旨味を重ね、米と味噌が滋味を増幅。秋野菜のテクスチャーが多彩な表情を生みます。

黒龍 大吟醸「龍」五十周年記念酒|Kokuryu Daiginjo “Ryu” – Celebrating 50 years
気品ある香りと透明感が主菜のコクを引き上げ、余韻は凜として長く。

北海道産カボチャのデセール

パッションフルーツ、アーモンド、フェンネル、柚子
温かみのある甘さに柑橘とハーブの陰影を差して、最後にふっと軽さを残す構成。

九頭龍 貴醸酒|Kuzuryu Kijoshu
熟した甘みと酸の対話が、秋の果実味を優しく包み込みます。

ミニャルディーズ × コーヒー

Nespresso – Exclusive Selection Galapagos
食後の余韻に、上質なロースト香と滑らかな口当たりを。

本イベントは、ダイナースクラブ会員様限定で開催されました。
一流シェフと名門ブランドが織りなす、他では味わえない特別な美食体験。
次回、この特別なテーブルに座るのはあなたかもしれません。